VLOOKUP関数とは?
VLOOKUP
(ブイルックアップ)関数は、表の左端をもとにして、
右側の列からデータを探してくる関数です。
例えば「社員番号を入力すると、氏名や部署が表示される」といった検索を、Excelで自動化できます。
VLOOKUP関数の構文と引数
=VLOOKUP(検索値, 範囲, 列番号, 検索の型)
引数 | 内容 |
---|---|
検索値 | 探したい値(キーになるもの) |
範囲 | 検索対象の表(検索値のある列が一番左に) |
列番号 | 取得したい値が何列目にあるか(範囲の左から数えた列番号) |
検索の型 | FALSE =完全一致TRUE =近似一致(※通常はFALSE を使用) |
これだけを見ると慣れていない方は何を言っているか分かりづらいと思います。
下に例を挙げていますので、そちらで少しずつ理解を広げて行きましょう。
🔰 初心者向けの基本例
🧾 社員情報表
VLOOKUPを使う為にまず必要なもの、それは基となるデータベースです。
今回は例として社員ID、名前、所属が入力されたものを使用します。

A列:社員ID | B列:氏名 | C列:部署 |
---|---|---|
A001 | 佐藤 | 営業部 |
A002 | 鈴木 | 開発部 |
A003 | 高橋 | 経理部 |
🎯「社員ID:A002」の名前を調べたい
例えばIDA002の社員はなんという名前だ?と聞かれた時に皆さんであればどうやって調べますか?
今回の例であればExcelの表を見て鈴木さんか。とすぐにわかりますがこれが仮に何千何万とある
データの中から探せと言われたら少し時間を貰えますか?となってしまいますよね。
そうならない為にVLOOKUPを使うのです。
Excel内の好きなところにVLOOKUP関数を入れるスペースを取ります。
そして今回は、IDを基に氏名を検索するので、[氏名]枠に以下の内容を入力します。
=VLOOKUP(D6,A2:C4,2,FALSE)
このようになるはずです。
※D6はご自分で作成したスペースの位置により異なりますので注意してください。

これで準備ができました!
では早速[検索用社員ID]欄にA002と入れてみましょう。
すると[氏名]枠に鈴木と表示されますね、されていれば成功です。

部署も確認したい!となればやることはほぼ同じです。
[氏名]と同様にVLOOKUPを入れて列番号を2→3に変更すれば部署まで表示されるようになります。

⏬️

⚠ よくあるエラーと対処法
エラー | 原因と対策 |
---|---|
#N/A | 該当の検索値が見つからない → スペースや全角・半角の違いを確認 |
#REF! | 範囲外の列番号を指定している → 範囲に収まる列番号を指定する |
空白が返る | 一致はしているが、対象セルが空白 → 入力ミスまたはデータの欠損を確認 |
INDEX+MATCHとの違いは?
特徴 | VLOOKUP関数 | INDEX+MATCH関数 |
---|---|---|
柔軟性 | 左端の列でしか検索できない | 左右どちらでもOK |
処理速度 | 遅め(列が多いと負荷が大きい) | 比較的高速 |
挿入・削除への強さ | 弱い(列の順序がずれると壊れる) | 強い(列番号を動的に計算できる) |
📌 初心者はまずVLOOKUPから。慣れてきたらINDEX+MATCHがおすすめです。
▶INDEX+MATCH関数の記事はこちらから!
まとめ:VLOOKUP関数の使い方
✅ 表の左端の値をもとに、右側のデータを取得できる関数
✅ 「完全一致」を使うと実務で安定して使える
✅ 列番号の数え方に注意!
✅ 検索元の列が一番左にくるように表を設計しよう
いかがでしょうか?
Excelを仕事で使うようになったら必ずと言っていいほどでてくる関数の中でも
特にとっつきやすく便利!と感じるのがVLOOKUP関数です(個人的意見)
しっかり覚えて仕事でも使いこなせるようになっていきましょう!
引き続き当ブログをよろしくお願いいたします。
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