【Excel関数】LOOKUP関数の使い方|条件に合う値を取得できる!

Excel関係

はじめに

「指定した値に近いものを探したい」「一覧から最後に該当した値を返したい」といった場面、Excelでありますよね?
そんなときに役立つのが【LOOKUP関数】です。

VLOOKUPやXLOOKUPほどメジャーではありませんが、シンプルなのに実務で便利な裏技的関数として使われています。


LOOKUP関数とは?

LOOKUP関数は「範囲の中から条件に最も近い(または一致する)値を探し、その横(または別の範囲)の値を返す」関数です。

例えば、売上が入った表で「1000円に一番近い金額はどれ?」という検索ができます。

LOOKUP関数の構文

=LOOKUP(検索値, 検索範囲, 結果範囲)
引数説明
検索値探したい値(例:1000)
検索範囲検索対象のセル範囲(昇順に並んでいる必要あり)
結果範囲見つかった位置と同じ位置の結果を返す範囲

基本的な使用例

例1:価格に応じたランクを表示

例えばこの様な購入金額に応じたランク表があったとします。
参照するセルをD2とし以下の様な関数を別セルに入力します。
(今回はD3セルに関数を入れてます)

=LOOKUP(D2, A2:A5, B2:B5)

→ 結果:Gold(3000円が一番近く、それに対応するランク)

🔍【ポイント】範囲A2:A5は昇順に並んでいる必要があります!


LOOKUP関数の特徴と注意点

特徴/注意点説明
昇順で並んでいる必要がある検索範囲が昇順でないと誤った結果になる可能性あり
完全一致でなくても動作する指定値に最も近い小さい値を返す(例:検索値1000→データに980→それを返す)
一致しない場合の処理一致がない場合、検索範囲内の最後の小さい値が返る
見つからないと#N/Aエラー範囲内に検索値より小さい値がないとエラーになる(例:検索値がマイナスなど)

LOOKUP関数の活用例

こんな感じで進捗管理表があったとして
現在日付が6月5日での最新の進捗状況を確認したいときには

現在日付が 6/12 のときに、最新の進捗を知りたい場合:

▶結果:73% となります。

製造現場などでざっくりと進捗状況を確認されたい場合に応用すれば役立てますね!

VLOOKUPとの違い

項目LOOKUP関数VLOOKUP関数
検索方向基本的に横方向・縦方向両対応縦方向のみ
並び順の制約昇順が必須完全一致なら昇順不要
検索方式近似一致が基本(完全一致ができない)完全一致/近似一致を選べる
配列の省略配列定義を簡略化しやすい(1列なら省略可能)列番号の指定が必要(変更に弱い)

LOOKUP関数は「最後に一致した値がほしいとき」に便利!


LOOKUP関数が向いているケースまとめ

✅ 昇順データが用意されていて「近い値」を探したいとき
✅ 最後に該当したデータを取得したいとき(進捗・売上などの履歴)
✅ データに対応したランクやラベルを返したいとき


まとめ

  • LOOKUP関数は、近似一致で該当値の最後を取得するのに便利
  • 検索範囲は必ず「昇順」に並んでいる必要あり
  • 成績判定や履歴参照など、実務で地味に活躍する関数

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