今週(9月14日~18日)の日本株は、週明けに急落したかと思えば週末にかけて急速に値を戻すという、値動きの大きい1週間になりました。この記事では「どの銘柄を買うべきか」といった投資判断ではなく、今週の市場で何が起き、株価がなぜそう動いたのかを、投資初心者の方にもわかりやすく振り返ります。まずは日経平均とTOPIXの全体像から見ていきましょう。
今週の日経平均
日経平均株価は、前週末(9月11日)の64,011円から、今週末(9月18日)には65,018.95円で取引を終え、週間では約1,008円の上昇(+1.57%)となりました。ただし、この上昇は一本調子だったわけではありません。
月曜(9/14)は518円安の63,492.99円と大きく下落してスタートし、火曜(9/15)は1日のうちに1,033円もの値幅がありながら、終値は前日比わずか9円安という乱高下の展開でした。水曜(9/16)は売られ過ぎの反動で439円高、木曜(9/17)は213円高と持ち直しが続き、金曜(9/18)には883円高の大幅高で週を締めくくりました。下の図は、この1週間の値動きを日別にまとめたものです。

TOPIX
東証株価指数(TOPIX)も、日経平均とほぼ同じ流れで動きました。月曜は4,058.21ポイント(前日比+29.91、+0.74%)とプラス圏でスタートし、週間では日経平均とほぼ同水準の+1.56%となりました。
一方で、金曜単日の動きを比べると、日経平均が+1.38%だったのに対し、TOPIXは-0.07%とわずかにマイナスでした。これは金曜日の上昇が、日経平均への影響度が大きい値がさの半導体関連株に集中して買われた結果であり、東証全体に幅広く資金が向かったわけではなかったことを示しています。日経平均とTOPIXの動きにズレが生じたときは、こうした「特定の値がさ株だけが押し上げている」相場だと考えると理解しやすくなります。
今週大きく動いた銘柄
今週、特に大きな話題となったのがソフトバンクグループです。月曜には一時13%安、終値でも11%安の5,839円まで下落しました。傘下で出資するOpenAIが2026年内の株式上場を見送るとの報道をきっかけに、AI開発の減速懸念が一気に広がり、同社の孫正義代表の資産も1日で約1兆2,300億円減少したと伝えられています。
週の後半には、半導体関連株への物色が目立ちました。関電化(+9.64%)、キオクシア(+9.40%)、フルヤ金属(+9.36%)、レーザーテック(+8.70%)など、AI・データセンター向け需要への期待が根強い銘柄が軒並み大きく上昇しています。一方で値下がり率上位には、証券会社の投資判断引き下げをきっかけに下落したエニーカラー(-6.18%)などが並びました。下の図は、今週の値上がり・値下がり銘柄をまとめたものです。

株価が動いた理由
1週間の値動きを振り返ると、日替わりではっきりとした材料があったことがわかります。月曜はOpenAIの上場延期報道でAI関連株が世界的に同時安となり、火曜はその反動と様子見が交錯して乱高下しました。水曜は売られ過ぎの反発、木曜は米FOMC(連邦公開市場委員会)通過への安心感と原油価格の下落が支えとなり、海運・空運株が買われました。
そして金曜は、日本銀行が政策金利を1.25%に引き上げると決定したことが最大の材料でした。「利上げ」自体は株価にとってマイナス材料になりやすいものですが、植田総裁の会見内容が「思ったよりやさしい」と受け止められたことで、不透明感が晴れたとの見方から株式市場は大幅高となりました。市場では、材料そのものの良し悪しよりも「事前の警戒感と比べてどうだったか」が株価を動かす、という点がよく表れた1日でした。
為替・金利・海外市場
海外に目を向けると、米国のFOMCは9月17日、約3年ぶりとなる0.25%の利上げを全会一致で決定しました。2026年末時点の政策金利見通し(ドットチャート中央値)も3.8%から4.1%へと引き上げられ、年内にあと1回の利上げがあり得ることを示唆しています。ウォルシュFRB議長は「インフレの高止まりが長引いた」ことを理由に挙げました。
為替市場では、日銀の利上げ決定直後こそ円高が意識される場面もありましたが、植田総裁の会見後にはむしろ円安方向に振れ、ドル円は次の節目とされる159円台を試す展開になりました。「利上げなのに円安」という一見不思議な動きですが、これは市場が事前に織り込んでいた期待と実際の会見内容とのズレが影響しています。米国株式市場も総じて堅調で、金曜のNYダウは51,778.04ドル(+316.14)、ナスダック総合指数は26,418.30(+439.87)とそれぞれ上昇し、日本株の追い風となりました。
来週チェックしたい材料
来週は9月21日(月・敬老の日)と9月23日(水・秋分の日)が休場のため、実質的な取引日は22日・24日・25日の3日間です。最大の注目材料は、24日に予定されているトランプ米大統領と習近平国家主席の米中首脳会談です。AI・半導体、レアアースなどの重要鉱物、通商政策に加え、中東情勢も論点になるとみられ、結果次第で半導体関連株の地合いが大きく左右される可能性があります。
また、米国では22日に2年債、23日に5年債、24日に7年債の入札が予定されています。入札が順調に消化されれば金利低下を通じて株式市場の支えとなる一方、需要が弱く長期金利が再び上昇するようだと、株価の上値を抑える要因になり得ます。金曜につけた日中高値65,436円を上回れるかどうかも、目先の目安として意識されそうです。
今週のニュース・参考リンク
今回の記事は、以下のニュース・情報を参考にまとめました。詳しい内容を知りたい方は、あわせてご覧ください。
- ソフトバンクG株価一時12.5%安 OpenAI上場見送り報道(日本経済新聞)
- ソフトバンクG株が急落、AI開発減速懸念やOpenAI年内上場見送り報道(Bloomberg)
- ANYCOLOR株価、一時6%安 モルガンMUFGが投資判断下げ(日本経済新聞)
- <週末コメント> ― 来週の相場展望 ― 2026年9月18日(株探ニュース)
- 9/18の強弱材料(財経新聞)
- 【2026/09/14~18】週間にっけい(世界一やさしい投資の学校)
- 【速報】9月FOMCは約3年ぶりの0.25%利上げを全会一致で決定(外為どっとコム)
- 来週の為替予想(米ドル/円)日銀利上げなのになぜか円安(外為どっとコム)
※本記事は特定の銘柄の売買を推奨するものではなく、今週の市場で起きた出来事を初心者向けに整理・解説したものです。投資判断はご自身の責任において行ってください。


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